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続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

森奈津子『姫百合たちの放課後』  ★★★★

姫百合たちの放課後 (ハヤカワ文庫 JA モ 3-3)
姫百合たちの放課後 (ハヤカワ文庫 JA モ 3-3)
森 奈津子

 女子校を舞台に繰り広げられる、少女たちの可笑しくも甘酸っぱい青春から、大人同士のディープな恋愛遊戯までを描いた「百合コメディ」8編を収録。団鬼六や女教師ポルノのパロディであるレズビアンSM作品も掲載。
 本作は、森奈津子の 持ち味が最大限発揮されている『百合コメディ』というジャンルに括られる 短編小説から、8編を選りすぐった作品集です。“百合”(※女の子同士の恋愛) という一見難解な、あるいはマイナーと思われるテーマにも関わらず、 森奈津子独自の「笑い」の要素が入ることにより、単なる官能小説ではなく インパクトのある娯楽作品となっています。(Amazon


 爆笑した! 色々ぶっとんだレズビアンエロコメディ。森奈津子はあっけらかんと性を楽しんでいるところが素晴らしい。すごい。なかなか出来ないことであるだけに、楽しそうです。読んでて楽しくなるよ。お姉さま、SM、緊縛、自慰、複数人プレイ、アナル……そんな言葉にピンときて、でもガチは遠慮したいんですってときは森奈津子(笑)ちょうどいいんだ、このくらいのエロが。これ以上は逆に萎えるので。
 百合って難解か? 男性向けエロにはあふれてるんじゃないのか? 最後には男が出てくるオチが多そうだけどさ。エロについては男の影も形もない百合が一番好きなんで、今後とも一層のご活躍をお祈りしております。読んでない本がまだ結構あるけどね!
 後書きに「花と指」は創作欲が爆発していたとしか思えないとあったけど、私は「2001年宇宙の足袋」もそうだと思うよ。……いや、自慰道がスポーツとしてオリンピック競技になるだなんて、やっぱりぶっとんでるな。そんなんなったら観戦しにいくわw
「姫百合日記」は本物の私小説だと信じて読んでいたので、山田君に枝をぶっさしたときにはたまげた。自慰を強要、あるある……枝を……枝を……ねーよw 私小説風味、でしたね。冒頭が無駄にリアルなんだもん。「陰」「恥」を使いたくない、というのはそうなんだろうな。

 

 何だか随分さっさとイってしまう気がするんだけども、皆!笑