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Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

津原泰水『蘆屋家の崩壊』  ★★★★☆

蘆屋家の崩壊
蘆屋家の崩壊
津原 泰水
 図書館の棚を総当りしていたところ『エロチカ』(ええ題名だけで手に取りましたともw)というアンソロジーに津原さんの名前が。わかったー今私が求めているのはこの人だ! ということで嬉々として「つ」の棚を漁ると結構揃っている。中でも本書に惹かれるところがあったので借りてきました。そしたらビンゴ! ふらりと借りた本が欲求とぴったり噛みあうことほど嬉しいものはないですね! 気分がいい。
 無類の豆腐好きの「おれ」と怪奇作家の「伯爵」は旨い豆腐を求めて旅に出た。二人が行くところ、幻想地獄へと変貌する。ホラー小説界期待の新鋭が歯切れのいい文体で放つ、怪奇幻想にみちた第一創作集。(Amazon
 エドガー・アラン・ポー『アッシャー家の崩壊』のパロらしいけど私は全く知りませんでした。猿渡さん(ひいては津原さん)は本に精通しているようですね。古事記くらいは読んでいるって。ちょっぴり齧ったので、ネタの宝庫だってのはわかる。やっぱり読まなくてはだね。
 食欲と恐怖は快楽と強固に結びついてますよね! 人間の根源的な感情だからかな。うまく絡み合わせることによって極上のエロスを演出(別に直接的エロス要素はありません)! あーいい、いいよいいよ……伯爵=井上雅彦、猿渡=津原さんと考えても素敵つまり二次と三次で楽しめる、と(笑)『ピカルディの薔薇』が続編だって知っていたら一緒に借りてきたのに!