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Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

ジェーン・オースティン『自負と偏見』  ★★★★

海外文学

自負と偏見 (新潮文庫)
自負と偏見 (新潮文庫)
J. オースティン, Jane Austen, 中野 好夫
 去年の夏、英文学専攻の友達が読んでいて面白いと言われたので、今更読んでみた。映画「プライドと偏見」はCMしか見たことないな。フェミニズム的な話かと思いきや、ユーモアのある恋愛娯楽小説だった。自分の愚かさに気付いてはっ、とする話。皮肉のきいた会話がとても面白かった。
 イギリスの田舎町、五人姉妹のベネット家の隣に、青年紳士ビングリーが引越して来る。温和で美しい長女ジェーンと才気溢れる次女エリザベス、そして快活なビングリーとその親友で気難し屋のダーシー。ところが、エリザベスが高慢で鼻持ちならぬ男と考えていたダーシーが、実は誠実で賢明な紳士だと判った時……。二組の恋の行方と日常を鋭い観察眼とユーモアで見事に描写した名作。(Amazon
 くどくどとした描写が多いし、解説にあるように大事件が起こるわけでもないのに、何か面白い。作者の観察力のなせるわざなのかな。
 ダーシーは実際高慢だよね! あんな手紙もらったらエリザベスじゃなくともはらわた煮えくり返るわ。家族って切っても切れない仲だし、いくら自分が我慢できないと思っていても他人に指摘されると「お前に言われたくない!」って思うものじゃない。近しい分嫌悪感が増殖しやすいけど、リジーのようにちゃんと恥じ入れるのは偉いよ。
 ジェーンとエリザベスの姉妹はかわいくてにこにこするな。特にジェーン。天使様ですか。
 あの結末にはお父さんじゃなくとも吃驚仰天するだろう。お前、あんなに嫌ってたじゃないか! ちょっと唐突な感もあるけど、リジー曰く少しずつ認識を改めていったみたいなので、お幸せに、ということで。
 にしても貴族って優雅だな! ベネット家は裕福じゃないらしいけど、これで!? 毎日お父さん以外仕事せずに暮らしているじゃない! 上を見ればキリがないとは言え。日本の貴族も歌送りあってるばっかだったけどさ。貴族ってすごいね。