Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

畑村洋太郎『数に強くなる』  ★★☆

数に強くなる
数に強くなる
畑村 洋太郎
 これは筆者が考える「数(かず)」を表現した図である。「数」とは、次の三つの構成要素から成り立つものである。すなわち、
 ①種類
 ②狭い意味での数
 ③単位
である。

 読み物として軽口で面白いなあと思いましたが、そんな簡単に数に強くなれるわけじゃない(笑)『物理と数学の奇妙な関係』がさっぱりわからない→『早わかり物理50の法則』に出てくる微分積分三角関数が思い出せない→数学からやらなくてはだめだ、という結論に辿り着いた私は二冊ほど数関連の本を借りてみました。いい加減数学の教科書と向き合うべきな気もするけど。
「数字なんて見るのもイヤッ!」……とはいっても、仕事でも何でも付いて回るのが、数字の厄介なところ。この本は、日頃そんなふうに感じている人のための本です。『直感でわかる数学』のハタムラ先生が、とっておきの「数の極意」を伝授します。読めばたちまち効果テキメン。数字に負けない地力とシブトさが身につきます。(カバー折り返し)
 さっぱりわからない数値を、根拠あるあてずっぽうで具体的にしてみる。このプロセスは色々な科学書で見かけた。科学者はそれくらい出来て何ぼなのね。数(かず)をうまく扱える人たちの集まりなのねきっと。
 筆者の人柄がにじみ出てます。奥さんとも仲良くやってるんだろうなあ……と微笑ましい気分になる。