Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

AERAムック「日本神話がわかる。」

日本神話がわかる。
日本神話がわかる。
 ギリシアに行くにあたってギリシア神話の有名な話は知っておきたいので、図書館で神話の棚を物色してたんですが、結局借りたのがAERAムック「日本神話がわかる」でした。まずは日本かなって……! 日本神話ってイザナギイザナミヤマトタケル、アマテラスとスサノオくらいの名前しか知らないんだもの。中身はそれらの有名どころを紹介しつつ、様々なキーワードに絡めて日本神話を論じておりました。面白いとこは面白く読み、眠いところはとばしました。雑誌のいいところは書き手がばらばらなので、読んでてずっとつまらないということがない点ですね。
 イザナギイザナミは日本を生んだわけで、天地開闢したわけではないんですね。ウィキで調べてみました。お、日本神話って、神が世界を作ったわけではないのか。

 日本書紀における天地開闢のシーンは、性別のない神々の登場のシーン(巻一第一段)と男女の別れた神々の登場のシーン(巻一第二段・第三段)に分かれる。


 聖書だとまず神がいて「光あれ」とか言って世界をつくっていくんじゃなかったっけ。これは神話とはまた別か。(ヘブライ人の神話「旧約聖書」ってなってた。旧約聖書はちょっぴりかじりました)日本では混沌としたものが天と大地に落ち着いてから、神が生まれてきたみたいです。知らなかったぜ。神はぽこぽこ七組十二柱(神は柱が数える単位)も生まれ、最後に生まれたのがイザナギイザナミのペアだったと。
 国を生んだ二人の話はなかなかドラスティックで面白かったです。男って、昔っから待てなかったんでしょうか。ちなみにアマテラス・ツクヨミスサノオのきょうだいはイザナギが両目と鼻を洗った時に生まれてきたらしいので、二人の愛の結晶は日本の大地だけみたいですね。
 てかウィキに有名どころがちゃんと載ってます。便利すぎるぜ。関係ないけどウィキの日本語の項も面白いですね。秀逸な記事。
 この世の物語は全て神話が基本である、みたいなことを聞くので、もっとちゃんと勉強したいんですが(専攻である人類学にも関わるわけだし)、いかんせん世界が広いなあと思う次第です。世界は広いのに世界各地の神話には共通点があったりして、ホモサピエンス考えることは一緒だな……とも思います。とりあえず次はギリシア神話の有名どころを。あとは何だろ、ローマ神話とか? インド神話面白そうですよね。シヴァと妻パールヴァティーの夫婦もすごい情熱的。しかも子供は象って。
 ちなみに神道は宗教とは違いますとも書かれていて、そうなんですか、と思いました。