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Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

森見登美彦『きつねのはなし』  ★★★★

怪奇幻想
きつねのはなし
きつねのはなし
森見 登美彦
 ファンタジーとホラーの中間くらいかな。読後はもやもやした気配に襲われてしょうがないです。すっきりしたいよー。ミステリ寄りの人間としてはきちんと全てを解き明かしてほしい!笑 そうしたら物語が台無しだってわかっていても……すっきりしたい。
 京の骨董店を舞台に現代の「百物語」の幕が開く。注目の俊英が放つ驚愕の新作。細長く薄気味悪い座敷に棲む狐面の男。闇と夜の狭間のような仄暗い空間で囁かれた奇妙な取引。私が差し出したものは、そして失ったものは、あれは何だったのか。さらに次々起こる怪異の結末は――。端整な筆致で紡がれ、妖しくも美しい幻燈に彩られた奇譚集。(Amazon
 淡々と綴られる文章はすごく素敵だった。静かな空気が伝わってくる。連作短篇集なんですが、四つある話は全てにおいて男性の一人称「私」で語られる。「私」って言われると女性みたいだけど、どうも男性らしい。
 ああ謎多き本でした。よかったです。