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続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

ニッコロ・マキアヴェリ『君主論』  ★★★★

新訳 君主論
新訳 君主論
ニッコロ マキアヴェリ, Machiavelli, 池田 廉
 これにつけても覚えておきたいのは、民衆というものは頭を撫でるか、消してしまうか、そのどちらかにしなければならない。というのは、人はささいな侮辱には復讐しようとするが、大いなる侮辱にたいしては報復し得ないのである。したがって、人に危害を加えるときは、復讐のおそれがないように、やらなければならない。

 たほう、人間は、恐れている人より、愛情をかけてくれる人を、容赦なく傷つけるものである。その理由は、人間はもともと邪まなものであるから、ただ恩義の絆で結ばれた愛情などは、自分の利害のからむ機会がやってくれば、たちまち断ち切ってしまう。ところが、恐れている人については、処刑の恐怖がつきまとうから、あなたは見離されることがない。

 なかなか鬼畜じみたことを仰ってますマキャヴェリ!笑 上の論理は舞城の奈津川二郎と同じですね。やるときは徹底的にぶちのめして恐怖政治をしいてやれ。
 歴史に興味の出てきた私にとってはその背景にときめきしきりでした。うあーもう一回読み直してメモ取りたい。