Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

時雨沢恵一『リリアとトレイズ(2)』  ★★☆

リリアとトレイズ〈3〉イクストーヴァの一番長い日〈上〉
リリアとトレイズ〈3〉イクストーヴァの一番長い日〈上〉
時雨沢 恵一
「そうよ、ヴィル。――ごらんなさい。あれが岸の背中よ」
「あの人は、誰を信じて、誰を裏切らないの? 誰のため何をするの?」
「この世界に住む、ほとんど全ての人達のため」(騎士の背中)

 アリソンとヴィルの話になると途端に涙ぐむんだけどこれは病気?
 リリアとトレイズシリーズも、早いものでもう三巻。てか四巻出てるし。二人の関係は進展したのか否か、じりじりと読んでいます。でもやっぱりアリソンとヴィルが好きだ。
 冬休みに入ったリリアは、トレイズから、「年越しを湖畔で過ごしませんか?」という誘いを受ける。リリアと母親のアリソンは、トレイズが待つ街まで向かうが、途中雪崩によって大幅に到着が遅れてしまう。なんとかトレイズの元に着いたリリアとアリソンは、トレイズが借りたという湖畔の別荘で、年明けを迎えることに―。気を利かせたアリソンが一人街に出て、リリアとトレイズ二人っきりの大晦日になる。トレイズは、この機会に“自分が王子であること”をリリアに告げるつもりでいた。しかし……。巻末に短編サイドストーリー「騎士の背中」をスペシャル収録。(Amazon
 文字通り物語の<上>巻にあたるので、まだまだどうなるかわかりません。四巻での二人の活躍に期待! たまに挿入されるアリソンとヴィルの甘い会話も楽しみ! フィオナとベネディクトのバカップルぶりにはやや羨ましさを覚えました……あんたたち、どこまで。
 何でこの巻だけ写真が出ないんだろう。かわいいのに。