Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

上遠野浩平『ビートのディシプリン<SIDE4>』  ★☆

ビートのディシプリン〈SIDE4〉
ビートのディシプリン〈SIDE4〉
上遠野 浩平

「何かある度に、毎回毎回こんな風にボロボロになっていたら保たないわよ、実際」
「俺はずっとこうしてきたんだよ」
「だからそんな風に頑固になったのよ。味オンチだし」
「あ、味オンチは関係ねーだろ」
「あるわよ。余裕のない生活してるから、感受性が鈍くなってんのよ」
「俺は鈍くねーよ!」
「充分に鈍いわよ!」


 ついに! ビートのディシプリンが完結しました……四巻に渡って繰り広げられた“カーメン”を巡った戦いは……結局よくわかりませんでした。私の頭が悪い。1は読書日記をつけていない頃、2は2004年4月18日、3は同年11月5日に読んでいる。うん、忘れても仕方ないよ! ランダバウトって誰だっけ!(重要人物だと思われる)
 人ってどうして苦労するのかなあ?辛いこととか苦しいことって、何が理由なんだろう―私、浅倉朝子は普通の女子高生だったんだけど、でも私の人生は、奇妙な男の子と出会ってすっかり変わってしまった。統和機構とか、合成人間とか、特殊能力とか―得体の知れないものが殺し合ってる、こんな殺伐とした世界なんて、私は全然知らなかった。でも知ったからって、それが答って気もあまりしなくて…彼はどうなんだろう。謎の“カーメン”の正体を見つけられたら、そこで彼の旅って終わるのかな――強敵たちとの死闘、理不尽な混迷、そして過去との再会を経て、遂に少年は目的の地に辿り着く。厳しい試練の果てに、ピート・ビートが見つけた答とは……。(Amazon
 相変わらず愛すべきフォルテッシモ! 彼には今後とも活躍して頂きたいですねー。頑張って! ハッピーエンドみたいだから、めでたしめでたし、ってことで。
 上遠野浩平は『機械仕掛けの蛇奇使い』が一番好きだったかも。趣味がモロバレですね。ブギーポップシリーズはもはや覚えていないし、EDシリーズもメインの三人しか覚えていないし、虚空三部作も記憶の彼方です。自分の記憶力の悪さに溜息をつきつつ、ルルド・バイパーは二度と出てこないのかしらと思いを馳せます。

 

 カーメンってのは自分のよりどころとするものなの? 誰か解説をお願いします。読み直す気が起こらない。