Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

恩田陸『ドミノ』  ★★★

ドミノ
ドミノ
恩田 陸
 人生における偶然は、必然である――。

 どたばたコメディ。まさしくラストの騒ぎはドミノ。一列に並べられたやつじゃなくて、色んなとこから集まってきちゃった感じ。よくぞここまで! 冒頭の登場人物紹介、人数多すぎてぐったりしちゃうけどそこは我慢。最初は照らし合わせながらでもキャラがちゃんとしてるから大丈夫。実は一度頓挫したんで、読みきってしまうべきだったと後悔。
 7月のある蒸し暑い午後、営業成績の締め切り日を迎え色めき立つ生命保険会社から、差し入れ買い出しのためにOLが東京駅に向かって走りだす。ここを物語の出発点として、ミュージカルのオーディションを受ける母娘、俳句仲間とのオフ会のため初めて上京した老人、ミステリーの会の幹事長のポストを推理合戦によって決めようとする学生たち、従妹の協力のもと別れ話を成功させようともくろむ青年実業家、訪日中のホラー映画監督など、さまざまな人間が複雑に絡みあうなかで、物語は日本中を揺るがす大事件へと発展していく。 (Amazon
 面白ければいいんだよ。