Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

三浦しをん『しをんのしおり』  ★★★★☆

しをんのしおり
しをんのしおり
三浦 しをん
「あの~、やっぱり気になるんですけど、本のタイトルに自分の名前をつけるのって、つまりは『ムネオハウス』と同じことなんでは?」
 加藤さんのみならず、同席していた神原さん、田中さんまでもが一斉に否定しだす。
「それは違いますよ! ムネオの場合は、頼みもしないのに周囲の人が勝手に『ムネオハウス』と名づけた、って言い張ってるんですから!……あれ?」

 彼女のエッセイはツボである。これで三浦しをんのエッセイは全部読み終わっちゃったよー。あとはウェブでしか読めぬ。ああ、疲れた心に喝(腐った)を入れられるのは彼女しかいないのに……! 他の本を読もうとしても、しをんを手に取ってしまう。とりあえず読み終えるまではそれが続く。楽しかったなあ、今回も……。オタクの鏡。
 そうそう、『むかしのはなし』が直木賞候補になりましたね! 三浦しをん直木賞! す、すごいわ。森絵都にとって欲しいけど、彼女でも面白いね。未読のくせに面白いとか言うなよ、って話ですが。