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Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

海外文学

トルーマン・カポーティ『誕生日の子どもたち』  ★★★★

村上春樹の自作はあまり好みではないんだが、彼の翻訳はものすごく好きなので、単純に文章がうまいんだと思う。一番好きなのはチャンドラーのマーロウシリーズだけどこれも大変よかった。 誕生日の子どもたち (文春文庫) 作者: トルーマンカポーティ,Truman …

フリオ・コルサタル『悪魔の涎・追い求める男』  ★★★★

悪魔の涎・追い求める男 他八篇―コルタサル短篇集 (岩波文庫) 作者: コルタサル,木村栄一 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1992/07/16 メディア: 文庫 購入: 12人 クリック: 83回 この商品を含むブログ (64件) を見る 夕暮れの公園で何気なく撮った一枚の…

スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャッツビー』  ★★★☆

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー) 作者: スコットフィッツジェラルド,Francis Scott Fitzgerald,村上春樹 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2006/11 メディア: 単行本 購入: 23人 クリック: 170回 この商品を含むブログ (485件) を見…

ナサニエル・ホーソーン『人面の大岩』  ★★★

人面の大岩 (バベルの図書館 3) 人面の大岩 (バベルの図書館 3)の他のレビューをみる» ナサニエル・ホーソーン 国書刊行会 --- (1988-03) これは小説じゃなくて寓話なのか。小説なのか。「寓意作家」ってのは寓話作家とは違うのか。つーか寓話って何だ。ウィ…

バルザック『ゴリオ爺さん』下  ★★★☆

ゴリオ爺さん (下) (岩波文庫) バルザック,高山 鉄男 ……ひ、ひどい。爺さんが哀れすぎて見ていられない。上巻はラスティニャックメインな感じだったけど、下巻は彼目線でのゴリオ爺さんがたくさん描かれている。最期にあの娘らは自分を愛してなんかいない、…

バルザック『ゴリオ爺さん』上  ★★★★

ゴリオ爺さん (上) (岩波文庫) 高山 鉄男 奢侈と虚栄、情欲とエゴイズムが錯綜するパリ社交界に暮す愛娘二人に全財産を注ぎ込んで、貧乏下宿の屋根裏部屋で窮死するゴリオ爺さん。その孤独な死を看取ったラスティニャックは、出世欲に駆られて、社交界に足を…

ジョルジュ・バタイユ『マダム・エドワルダ』

マダム・エドワルダ―バタイユ作品集 (角川文庫クラシックス) G.バタイユ,生田 耕作 「ある街角で、不安が私に襲いかかった。汚らしく、うっとりするような不安だ」極限のエロスの集約。戦慄に満ちた娼婦との一夜を描く短編「マダム・エドワルダ」に加え、目…

トーマス・マン『ヴェニスに死す』  ★★☆

ヴェニスに死す (岩波文庫) Thomas Mann,実吉 捷郎 旅先のヴェニスで出会った、ギリシャ美を象徴するような端麗無比な姿の美少年。その少年に心奪われた初老の作家アッシェンバッハは、美に知性を眩惑され、遂には死へと突き進んでゆく。神話と比喩に満ちた…

ジェローム・K.ジェローム『ボートの三人男』  ★★★★

ボートの三人男 (中公文庫) ジェローム・K.ジェローム 気鬱にとりつかれた三人の紳士が犬をお供に、テムズ河をボートで漕ぎだした。歴史を秘めた町や村、白や森をたどりつつ、抱腹絶倒の椿事続出、愉快でこっけい、皮肉で珍妙な河の旅がつづく。イギリス独特…

サマセット・モーム『月と六ペンス』  ★★★☆

Moon and Sixpence (Penguin Twentieth-Century Classics) W. Somerset Maugham ぎりぎり一週間で読みきれたー。雰囲気のいい本だった。主人公との化かしあいのような絡みににやにやしていたら、残り三分の一ほどのところで「これが彼と会った最後だった」と…

ジェーン・オースティン『自負と偏見』  ★★★★

自負と偏見 (新潮文庫) J. オースティン, Jane Austen, 中野 好夫 去年の夏、英文学専攻の友達が読んでいて面白いと言われたので、今更読んでみた。映画「プライドと偏見」はCMしか見たことないな。フェミニズム的な話かと思いきや、ユーモアのある恋愛娯楽…

トルストイ『アンナ・カレーニナ(上)』  ★★★

アンナ・カレーニナ (上巻) トルストイ, 木村 浩 浮気をするアンナの話ってことしか知らなかったので、あばずれ女なアンナを想像していたんだけど全く違った。魅力的な淑女じゃないか(途中まで)。旅行中のホステルにあって、読むのが大変そうなロシア文学…

フレッド・ウルマン『友情』  ★★★★

友情 フレッド ウルマン, Fred Uhlman, 清水 徹, 清水 美智子 少年二人の友情にくらくらしてたけどそんな生易しいもんじゃなかった。 彼は、1932年1月、私の人生にはいってきて、それからは一度も立ち去ることはなかった。あのときから四半世紀あまりが過ぎ…

バートン版『千夜一夜物語 1』  ★★★☆

千夜一夜物語〈第1〉―バートン版 (1966年) 大場 正史 「栄えある神、偉大な神、アラーのほかに主権なく、権力なし。アラーの力をかりて、女の邪心と手管をのがれよう。まことに、アラーの力におよぶものとてない。われわれよりずっと力のある魔神を、あの不…

フランツ・カフカ『変身』  ★★☆

変身 フランツ カフカ, Franz Kafka, 中井 正文 「あれがグレゴールだという考え方を、まずおすてにならなくちゃいけないのよ。あたしたちが長い間そう信じてきたことが、あたしたちの不幸の原因だったんだわ。あれが、いったいどうして、グレゴールなんかで…

ゲーテ『若きウェルテルの悩み』  ★★★☆

若きウェルテルの悩み ゲーテ, Johann Wolfgang Von Goete, 竹山 道雄 ゲーテ自身の絶望的な恋の体験を作品化した書簡体小説で、ウェルテルの名が、恋する純情多感な青年の代名詞となっている古典的名作である。許婚者のいる美貌の女性ロッテを恋したウェル…

トルストイ『クロイツェル・ソナタ/悪魔』  ★★★★☆

クロイツェル・ソナタ/悪魔 トルストイ, 原 卓也 「女性の無権利状態とは、投票ができないとか、裁判官になれないとかいうことじゃないんです。そんな仕事にたずさわるのは、何の権利にもなりませんからね。そうではなく、性関係において男と対等になり、自…

ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』  ★★★

車輪の下 ヘッセ, 高橋 健二 「きみはどんな勉強でも好きで、すすんでやってるのじゃない。ただ先生やおやじがこわいからだ。一番か二番になったって、なんになるのだい? ぼくは二十番だけれど、それだからといって、きみたち勉強家よりばかじゃない」 ひた…

ユーゴー『死刑囚最後の日』  ★★☆

死刑囚最後の日 ヴィクトル・ユーゴー, 豊島 与志雄 では、この六週間の苦悶とこの一日じゅうの残喘とは、いったい何なのか。こんなに徐々にまたこんなに早くたってゆくこの取り返しのつかぬ一日の苦悩は、いったい何なのか。死刑台で終わってるこの責苦の段…

イワン・ツルゲーネフ『はつ恋』  ★★★

First Love (Classics S.) Ivan Sergeevich Turgenev

サン・テグジュペリ『星の王子さま』  ★★☆

星の王子さま サン=テグジュペリ, 内藤 濯 「たいせつなことはね、目に見えないんだよ……」 「ぼく、きみのそば、はなれないよ」 仏語学科の友達の課題に、「仏語で『星の王子様』の続きを考えなさい」というのがあったらしい。レポートとテストがいち早く終…