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Memoria de los Libros Preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります

パトリック・レドモンド『霊応ゲーム』  ★★☆

霊応ゲーム (ハヤカワ文庫NV) 作者: パトリックレドモンド,Patrick Redmond,広瀬順弘 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2015/05/08 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (6件) を見る 1954年、イギリスの名門パブリック・スクールで学ぶ14歳の気弱な少年…

津原泰水『猫ノ眼時計』  ★★★★

猫ノ眼時計 (幽明志怪) 作者: 津原泰水 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2012/07 メディア: 単行本 クリック: 5回 この商品を含むブログ (12件) を見る 頼むから早く文庫になってほしい。アイダベルの話は好きだ。

川上弘美『龍宮』  ★★

龍宮 (文春文庫) 作者: 川上弘美 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2005/09/02 メディア: 文庫 クリック: 7回 この商品を含むブログ (77件) を見る 女にはもてるのに人間界にはなじめなかった蛸、七世代前の先祖にひとめぼれする二百歳の女、曽孫の前に突…

津原泰水『ピカルディの薔薇』  ★★★★☆

ピカルディの薔薇 (ちくま文庫) ピカルディの薔薇 (ちくま文庫)の他のレビューをみる» 津原 泰水 筑摩書房 ¥ 648 (2012-07-10) 作家として歩み始めたものの、相も変わらず貧困と怪異から手招かれてばかりの「おれ」こと猿渡。これは酔夢か現か。五感を失っ…

津原泰水『妖都』  ★★★★

妖都 (講談社文庫) 妖都 (講談社文庫)の他のレビューをみる» 津原 泰水 講談社 --- (2001-06) “死者”が東京に増殖し、街に自殺者が溢れ始めたのは、CRISISのヴォーカリスト、チェシャが自殺してからのこと。両性具有と噂された美しく妖しい彼が遺した歌「妖…

小川洋子『密やかな結晶』  ★☆

密やかな結晶 (講談社文庫) 密やかな結晶 (講談社文庫)の他のレビューをみる» --- 講談社 --- (2013-11-22) 記憶狩りによって消滅が静かにすすむ島の生活。人は何をなくしたのかさえ思い出せない。何かをなくした小説ばかり書いているわたしも、言葉を、自分…

小川洋子『沈黙博物館』  ★★★★☆

沈黙博物館 沈黙博物館の他のレビューをみる» 小川 洋子 筑摩書房 --- (2000-09) 耳縮小手術専用メス、シロイワバイソンの毛皮、切り取られた乳首…「私が求めたのは、その肉体が間違いなく存在しておったという証拠を、最も生々しく、最も忠実に記憶する品な…

津原泰水『妖都』  ★★☆

妖都 (講談社文庫) 妖都 (講談社文庫)の他のレビューをみる» 津原 泰水 講談社 --- (2001-06) “死者”が東京に増殖し、街に自殺者が溢れ始めたのは、CRISISのヴォーカリスト、チェシャが自殺してからのこと。両性具有と噂された美しく妖しい彼が遺した歌「妖…

津原泰水『蘆屋家の崩壊』  ★★★★

蘆屋家の崩壊 (集英社文庫) 蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)の他のレビューをみる» 津原 泰水 集英社 ¥ 560 (2002-03-20) 定職を持たない猿渡と小説家の伯爵は豆腐好きが縁で結びついたコンビ。伯爵の取材に運転手として同行する先々でなぜか遭遇する、身の毛も…

森見登美彦『有頂天家族』  ★★★

有頂天家族 森見 登美彦 時は現代。下鴨神社糺ノ森には平安時代から続く狸の一族が暮らしていた。今は亡き父の威光消えゆくなか、下鴨四兄弟はある時は「腐れ大学生」、ある時は「虎」にと様々に化け、京都の街を縦横無尽に駆けめぐり、一族の誇りを保とうと…

森見登美彦『宵山万華鏡』  ★★★

宵山万華鏡 森見 登美彦 祇園祭前夜。妖しの世界と現実とが入り乱れる京の町で、次々に不思議な出来事が起こる。登場人物たちが交錯し、全てが繋がっていく連作中篇集。森見流ファンタジーの新境地! ●祭りの雑踏で、幼い妹が姿を消した。妹は神隠しに遭った…

ジョージ・R・R・マーティン『洋梨形の男』  ★★★★☆

洋梨形の男 (奇想コレクション) ジョージ・R・R・マーティン,中村 融 都会に潜む“洋梨形の男”の恐怖を描いた傑作ホラーの表題作をはじめ、身勝手な男が痩身願望の果てに“猿”に取り憑かれる「モンキー療法」、変わり果てた昔の友とのおぞましい再会譚「思い…

G. ガルシア=マルケス『百年の孤独』  ★★★★

百年の孤独 Gabriel Garc´ia M´arques,鼓 直 愛の欠如のなかに生きる孤独な人間の生と死、相つぐ奇想天外な事件、奇態な人々の神話的物語世界―マコンド村の創設から百年、はじめて愛によって生を授かった者が出現したとき、メルキアデスの羊皮紙の謎が解読さ…

J.K.ローリング『ハリー・ポッターと死の秘法』  ★★★★☆

「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻) 松岡 佑子 7月31日、17歳の誕生日に、母親の血の護りが消える。「不死鳥の騎士団」に護衛されて飛び立つハリー、そして続くロンとハーマイオニー。ダンブルドアの遺品を手…

津原泰水『少年トレチア』  ★★★

少年トレチア (集英社文庫) 津原 泰水 某作家が「好きな作家がいるなら前作読破して分析しなさい」と言っていたので好きな作家誰だろうと考えていて、津原さんは好きだと思ったので読みあぐねていたホラーも借りてみた。グロテスクでした。 都市のまどろみが…

津原泰水『ピカルディの薔薇』  ★★★★☆

ピカルディの薔薇 津原 泰水 大変おいしゅうございました。手に取ったときは薄いし字が小さくて、もっと読みたいよ~とがっかりしたんだけど、中身が濃いから満足。 頑迷な男を襲う白昼夢。(「夕化粧」)人形作家の恐るべき新作。(「ピカルディの薔薇」)鳥を…

津原泰水『蘆屋家の崩壊』  ★★★★☆

蘆屋家の崩壊 津原 泰水 図書館の棚を総当りしていたところ『エロチカ』(ええ題名だけで手に取りましたともw)というアンソロジーに津原さんの名前が。わかったー今私が求めているのはこの人だ! ということで嬉々として「つ」の棚を漁ると結構揃っている…

道尾秀介『向日葵の咲かない夏』  ★★★☆

向日葵の咲かない夏 道尾 秀介 「ミチオ君も、みんなと同じだったんだね」 ――そのとき、僕を襲った恐怖。 自分がやっている、そのこと自体が、僕に与えた恐怖。自分自身に対する恐ろしさ。 「僕だけじゃない。誰だって、自分の物語の中にいるじゃないか。自…

平山夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』  ★★★

独白するユニバーサル横メルカトル 平山 夢明 このミスで一位だったので読んでみたのですが、うーん私にはそこまで魅力はわからなかったなあ。ホラー読みではないからな。グロいのもあまり好きじゃないしな(なら読むな!笑)。短篇集ですが最初の話が一番怖…

森見登美彦『きつねのはなし』  ★★★★

きつねのはなし 森見 登美彦 ファンタジーとホラーの中間くらいかな。読後はもやもやした気配に襲われてしょうがないです。すっきりしたいよー。ミステリ寄りの人間としてはきちんと全てを解き明かしてほしい!笑 そうしたら物語が台無しだってわかっていて…

飯田譲治・梓河人『アナン(下)』  ★★★★

アナン〈下〉 飯田 譲治, 梓 河人

飯田譲治・梓河人『アナン(上)』  ★★★★

アナン〈上〉 飯田 譲治, 梓 河人

津原泰水『妖都』  ★★☆

妖都 津原 泰水 空空しいほど無邪気な口調でいい、彼は右手を自身の左胸にあてがった。 ゆっくりと愛撫するように、それを腹部へとすべらせる。 指先から目が離せない。繁貞は動揺を感じた。 少年の骨ばった指は躯のわりにどれも長く、男性的というほどでは…

いしいしんじ『雪屋のロッスさん』  ★★★☆

雪屋のロッスさん いしい しんじ 「偉大なるフェリペは教えてくれた。この世界は、勝者のためにだけうつくしいというわけではない」(ボクシング選手のフェリペ・マグヌス) 「まあ幸いなことに、雪はいずれ溶けます。はかないようですが、そこが雪のいいと…

J. K. ローリング『ハリー・ポッターと謎のプリンス』  ★★★

ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6) J. K. ローリング, J. K. Rowling, 松岡 佑子 おおおショック……! 五巻に勝るとも劣らないショック……!

乙一他『七つの黒い夢』  ★★☆

七つの黒い夢

恒川光太郎『夜市』  ★★★

夜市 恒川 光太郎 「いかなる奇跡を用いようとも、生を得るとはそういうことではないのですか? そのはじまりから終わりまで、覚悟と犠牲を必要とする」(風の古道) 日本ホラー大賞受賞、ということで話題になった本書。装丁も怪しげでよし! といったとこ…

恩田陸『禁じられた楽園』  ★★

禁じられた楽園 恩田 陸 才能とは過剰である、とは彼女の師匠の台詞である。 型もスタイルも忘れ、ひたすら手を動かして造りまくれ。おまえらにはそんなもの二十年早い。頭で作っているうちは、個人のスタイル云々など言えたものではない。 (中略) 数と量…

若竹七海『八月の降霊会』  ★★☆

八月の降霊会 若竹 七海 謎解き部分までミステリだと思ったら最後のオチはホラー? どろどろに憎しみやらが渦巻いているところが大好き(笑) 寧が好きです。わかりやすく。 一応理屈に合った答えを導き出してくれるんだけど、それは否定されてあの終わり方…

小野不由美『緑の我が家―Home、Green Home』  ★★

緑の我が家―Home、Green Home 小野 不由美 「やっぱさ……いじめられたら、仕返ししたいと思うよな」 ぼくが言うと、和泉はキョトンとした。 「何、それ」 「そう思わないか?」 「……仕返ししたら、いいことあるの?」 本書も1990年のを加筆・訂正して再版した…

小野不由美『過ぎる十七の春』  ★★☆

過ぎる十七の春 小野 不由美 ――この子はわたしのたったひとつのものです。 力と力の拮抗で子供の手首を裂いた血が流れて伝わった。 ――母親とはその程度のものか。 ――なにを。 ――わが子の命よりわが身の執着のほうが愛しいか。 ラノベ読みたい~と物色してい…

貴志祐介『ISOLA―十三番目の人格』  ★★

ISOLA―十三番目の人格(ペルソナ) 貴志 祐介 同じ文献によれば、古くから以心伝心という言葉で知られているように、激怒、悲嘆、憎悪といった強い心的エネルギーをとのまった感情は、人間の心から心へと直接伝わることがあるのだという。そうした能力は、通常…

朱川湊人『花まんま』  ★★★☆

花まんま くすぐったいと言うより、もっと深い感覚――あの生き物から痺れるような何かが伝わり、それが骨にまで染みたような気がする。その痺れに耐えていると、やがて臍下あたりから、何かぬるい水が染み出して来るような……どこか甘い感じさえする、不思議な…

山田悠介『Aコース』  ☆

Aコース 山田 悠介 「ああ!」 「ちょ、ちょっと!」 止めたのは憲希だった。ピンクのパジャマを着た髪の長い女性が、窓から飛び降りようとしているのだ。 「もう訳がわからん」 「何してるんですか!」 「こんなにお前に手こずるとはな……さすがだぜ」 頭を…

綾辻行人『最後の記憶』  ★☆

最後の記憶 綾辻 行人 ――あれはヒトの血の色。 ……ああ、母さん。あいつが来る。こんなところにまで、僕を追いかけて。 ――あれはヒトの血の。 母さん、あいつが来るよ。あなたの記憶の中から溢れ出した“恐怖”が、もうすぐここに。今度はきっと、この僕の身体…

瀬名秀明『パラサイト・イヴ』  ★★★☆

パラサイト・イヴ 瀬名 秀明 もうすぐだ。彼女は全身を震わせ、利明の声を、表情を、体温を思い浮かべた。 利明のような男が現れるのを待っていた。利明こそ、本当の彼女を理解してくれる男だった。絶対に逃すわけにはいかない。 利明とひとつになるのだ。 …

畠中惠『ぬしさまへ』  ★★★

ぬしさまへ 畠中 恵 ため息も人がいないところで、こっそりと遠慮がちにつく。ただ妖たちにだけは、時々心掛かりをこぼすことがあった。 (それなのに、頼りの妖たちが突然いなくなったら、私はどうなるのかね) 小さい頃からいつも変わらず一緒だったのに。…

伊島りすと『ジュリエット』  ★☆

ジュリエット 伊島 りすと 血のようだった。 貝の血だった。 それが地面に向かってぽとぽとと滴り落ちている。 健次はその姿をじっと見つめた。 濡れた糸に向かってカミソリの刃を近付けようとしたとき、また風が吹いてきた。 揺れる、と思った瞬間、すっと…

畠中惠『しゃばけ』  ★★

しゃばけ 畠中 恵 「血の臭いがする! 一太郎ぼっちゃん、怪我をしたんですか?」 「もう、ぼっちゃんはよせと言っているのに! いつまでも子どもじゃぁないんだから」 言い返した若旦那の言葉なぞ聞いてもいない。あっという間に佐助の手が伸びて、赤子のよ…